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春のタカの渡り ハチクマ雑感

ハチクマの春の渡りは東南アジアから大陸に渡り、中国から朝鮮半島を南下して日本海を渡って来るようです。
秋のルートは長崎の福江島から直接、中国大陸へ渡って行くようですから、随分と違う感じです。
春におけるハチクマの渡りでは、日本への入り口は、対島を経由して九州か、山口県辺りですね。
そこから東へ向かった広島の佐伯運動公園では大規模な渡りが唯一観察されています。
今年で言えば5月12日に1,504羽を数えていますね。
続く13日と14日も100羽を超えていますから、この辺りが今年のハチクマの渡りがピークだったと思われます。
しかし、そこから東や北へ向かった後の観察地ではまとまった数は何処にも見られません。
例えば岐阜の金華山では5月8日に9羽がカウントされていますが、それが最大でした。
ルート的には違うと思われますが徳島県の鳴門山では5月13日の38羽が最大です。
静岡県の平山農道地では18日の10羽が最大です。
あまりにも差が有り過ぎますね。
一体、広島のハチクマは何処に消えたのでしょうか。


私もこの春に、随分とあちこちで空を見上げましたが、ハチクマは完全に空振り状態でした。
たとえば渥美半島ですが、何回か通ったものの二ケタを見られた日は有りませんでした。
もちろん、他の方も渥美半島で記録はされていますが、「東三河の野鳥達」によれば、やはりここでもせいぜい一日に最大10数羽のようです。
写真は渥美の森で観察したハチクマですが、この日はパラパラと飛んだだけでした。
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秋の渡りで、昨年秋の長崎県五島市の福江島では1,000羽を超える日が4日もあり、総計で15,621羽となっています。
この数を見ると、何処も数があまりにも違い過ぎますね。
渡って来ているのは間違いが有りませんから、誰も気づかない山の上を飛んでいるのでしょうね。
それを見てみたいものです。

という事で雑感だけで3回も引っ張ってしまいましたね。
ご安心下さいノスリは有りませんから。

by tumaguro | 2016-06-26 22:18 | 野鳥

身近な自然の記録です

by tumaguro