2016年 03月 01日
そらみたことか! Ⅱ eye-piece編
前回の「そらみたことか!」で虫メガネ望遠鏡を作りました。
しかし、とりあえず見えたものの天体観察には少々力不足と言わざるを得ませんでした。色にじみがひどく美しい月が見られなかったわけです。そこで、改良版というか2号の製作を進めました。
今回はパーツを総て見直しています。鏡筒には百均の表彰状入れの筒を入手しました。この直径は50㎜でしたので、対物レンズには52㎜のACクローズアップレンズを用意しました。カメラ屋で見つけた中古レンズです。ちなみに、ご存じないといけないので蛇足的に解説すると、クローズアップレンズとは接写用にカメラレンズの前にフィルターのように付けるものです。当然、凸レンズ(虫メガネと同じ)ですね。今回はNO3という規格ですから、焦点距離が約330㎜です。つまり、33センチの長さの筒にする必要があるという事です。
接眼レンズには、何と天体望遠鏡用のアイピースを用意しました。驚くべきことに新品ですね。ちなみに、このアイピースは15㎜です。そして、怪しげなグレーの筒は接眼レンズと表彰状鏡筒をつなぐ塩ビ管用の異径ソケットですね。で、これをああたら切って、こうたら繋ぐとあらま、いきなり完成しました。まあ、難しいことはありません。お尻を適当にカットした筒に、対物レンズをテープで張り付けて、異径ジョインとに押し込んだアイピースをつなげただけです。何せ表彰状用の筒ですから蓋を差し込む部分でピント調整できるというすぐれものです。(今回あまり動きは良くありません!)これで倍率約20倍の天体望遠鏡が出来たわけです。出来たら月を見て確認します。アイピースにスマホを近付けて撮ったのですが、あまり写真の調子が良くありません。実際の見え方は、これよりはるかに解像していました。恐ろしく良く見える、が私の感想ですね。こんなに適当で、しっかり見えてしまって良いのだろうか!
※真似して作って、上手く見えなかったと言われても保証しかねます! 怪しい記事ですので、良い子はあまりオヤジを信用しないようにして下さい。 しかし、クローズアップレンズやらアイピースを買っていますので、前回のような低価格と言う訳にはいきませんでした。 こうなると安物の市販品の方が良かったりして。 何でもそうですが、性能を追求し始めると案外と自作は高くつきます。